私は25歳の頃、元彼女との復縁に失敗しました。それも驚くほど、豪快にフラれてしまいました。彼女とは高校1年生の時に出会い、2年生の秋から付き合い始めました。私にとって初めての彼女だったので、とても舞い上がってしまい、毎日が楽しくて仕方ありませんでした。しかし、私の大学進学と同時に遠距離になり、2ヶ月程でアッサリ別れてしまいました。原因は私の気持ちが、冷めてしまったことです。今考えると、それまでよりもずっと大きな世界での生活が始まり、毎日が刺激に満ちていました。その中で元彼女との関係は、そんな生活から逆行するように感じてしまい、少し疎ましく感じていたのだと思います。私は別れることに何の抵抗もありませんでしたが、彼女は深く悲しみ、何度も私に考え直すよう説得しました。しかし、私はそれが余計に疎ましく感じて、彼女からの連絡は全て拒絶するようになりました。地元の友達からは、彼女がかわいそうだとか、元気を無くしているとか言われましたが、過去より現在と未来を見ていた私には、些末な問題でしかありませんでした。私は24歳の頃、大学を卒業して就職した会社を退社し、地元に戻ってきました。仕事にも疲れ、当時付き合っていた彼女とも別れて帰郷した私は人生のどん底でした。仕事もせず、ブラブラしていた私は元彼女とバッタリ再会しました。あれだけひどい別れ方をしたのに、彼女はそれを全く感じさせないくらい気さくに話してくれました。生きる自信を喪失していた私は救われる思いがしました。そんなすがるような気持ちからか、彼女を好きになってしまいました。暇だったので、彼女の気持ちをシミュレーションする時間は、たくさんありました。何度かシミュレーションしてみると、彼女はまだ自分のことを好きに違いないという結論に至りました。そうなると善は急げとばかりに、彼女を呼び出し、告白しました。しかし、予想に反してフラれました。私が彼女に理由を尋ねると、彼女は言いました。「あれだけひどいことをされたのに、好きな訳がない。狭い田舎だから、人を避けていたら生活しにくいから話しただけ。本当は顔も見たくない。迷惑だから、今後連絡してこないで」私は見事に返り討ちにされてしまいました。そして気が付きました。男は過去を引きずり、心のどこかで元彼女がいつまでも好きでいてくれるという幻想を抱いています。しかし、女性は既に気持ちを切り替えており、過去は何の価値もありません。ですから、余程のことがない限り、男からの復縁は上手くいかないのです。その事がきっかけで、私は逆に立ち直り、前を向いて生きていくことができました。
25歳男 復縁を迫り、見事に返り討ち復縁失敗。
